F1チームは10万ドル(約835万円)でチームオーダーを“買う”ことができるのか、その意見が分かれている。
F1ではチームオーダーが禁止されているものの、統括団体FIA(国際自動車連盟)はイタリアGPの直前、ドイツGPでチームオーダーを発令していたフェラーリに対し、レース直後に科された10万ドルの罰金以外には、何もペナルティーを科さないことに決めた。
これを受けてレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、今後チームオーダーを発令する可能性があることを示唆。次のようにコメントした。
「マーク(ウェバー)とセバスチャン(ベッテル/ともにレッドブル)を自由に戦わせ、5ポイント差でタイトルを逃したらバカみたいじゃないか」
ホーナーはFIAの裁定について、チームオーダー禁止に違反した場合のペナルティーが、10万ドルの罰金のみであるという「前例」だと主張しているのだ。
しかし、マクラーレンも10万ドルでチームオーダーを“買う”ことができると認識しているか質問されると、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこう答えた。
「(FIAの)裁定をそう解釈するのは、あまりにも愚かだ」
また、F1界の最高権威バーニー・エクレストンは、チームオーダーが解禁されるべきだと語っているものの、現行ルールが変更されるまでは、ルールを順守するべきだと話している。
「まだルールは残っている」
「ルールが残っている限り、チームは尊重するだろう」