複数のF1ドライバーやエンジニアが、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)に韓国GP開催サーキットの印象を聞いていたようだ。チャンドック本人が明かしている。
韓国GPの舞台になる韓国インターナショナル・サーキットは、建設工事が大幅に遅れたため、まだサーキット施設のすべてが完成しているわけではない。
しかし、コースや安全面にかかわる部分はギリギリで完成したため、統括団体FIA(国際自動車連盟)の認証は受けることができた。だが、F1開催前に予定されていたレースがすべてキャンセルになったことから、F1が同サーキットにとって初めてのレースとなる。
チャンドックは、先日にレッドブルが同サーキットで行ったデモ走行でドライバーを務めており、F1で同サーキットを走ったことのある唯一のドライバーということになる。
そのため、チャンピオン争いを繰り広げているマーク・ウェバー(レッドブル)や、ジェンソン・バトン(マクラーレン)がチャンドックにサーキットの印象を聞いていたようだ。しかし、ほかのドライバーが聞きに来なかったことを不思議がり、チャンドックは『Reuters(ロイター)』へ次のように語っている。
「みんながもっと電話をかけてくると思ったんだけどね」
しかし、複数のチームのエンジニアや、チャンドックのチームメートであるブルーノ・セナも韓国の様子を聞いていたようだ。
「とてもいいシミュレーターを持っていて、自分たちのシミュレーターや、シミュレーション・ソフトに大きな自信を持っている人が多いんだね」
「ほかの何よりもシミュレーションを信用する傾向にある人がとても多いと思う」とチャンドックは加えた。
だが、ウェバーはチャンドックに韓国のことを聞いており、「彼は僕がどう思ったのか、サーキットがどんな感じだったのかとても知りたがっていたよ」とチャンドックは明かした。
また、チャンドックはバトンからも質問を受けたと語る。チャンドックは、バトンがコーナーで路面が傾いているのかも聞いてきたと明かしながら、次のように述べた。
「いろいろなことを話したし、彼は韓国のことをすごく知りたがっていた」
「実際に行かないと分からないものはあると思う。彼はそういったことを知りたがっていたんだよ」