レッドブルの混乱をチャンスと見るマクラーレン

2010年06月02日(水)
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チームメート同士でクラッシュした直後には冷静さを失い、非難合戦になる兆候も見えていたが、次戦カナダGPが迫っていることから、レッドブルはこの問題を乗り越えることを目指している。

トルコGPでは、マーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテル(ともにレッドブル)によるクラッシュが起きただけではなく、レッドブル内での陰謀や、ガレージ内での分裂の兆候が明るみに出た。

ウェバーは、単独の選手権リーダーになったが、明らかにチームからの後押しを受けているベッテルやチーム首脳と意見が食い違っているものの、問題を解決して前に進みたいと語る。

「おそらく、僕たちが生きている間に意見の相違が解消されることはないだろうけど、僕たちは2人とも大人なんだから、チームに影響を与えずに一緒にレースしていく方法を見つけないといけない」ウェバーは『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙のコラムでこう書いた。

レッドブル関係者は『The Independent(インディペンデント)』紙へ、すでにトルコで事態を収拾するためのミーティングが行われたと語ったものの、これはベッテルが早々にサーキットを去ったとする報道とは異なっている。

「ミーティングで詳細なことも扱い、全員が言いたいことを言った。わだかまりを残したままにすることはできなかったからね。この問題についてはきちんと話し合われた」とレッドブル関係者は語った。

だが、レッドブルでアドバイザーを務めているデビッド・クルサードは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙へ、チーム内で対立が生まれる可能性があると警告している。

「これは、レーシングチームにとって最悪なシナリオだよ」こう語るクルサードは、1999年のオーストリアGPで当時チームメートだったミカ・ハッキネンと接触したが、その後ハッキネンは「僕と話したがらなかった」と明かしている。

「次のレースまでにこのゴタゴタを解決する必要がある。そうでなければ、注意散漫な状態が続くことになる」

「チームはドライバーたちに、この問題をとことん話し合わせるべきだ」とクルサードは加えた。

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