ペドロ・デ・ラ・ロサ(マクラーレン・テストドライバー)と2010年のザウバーのシートを争っている唯一のドライバーは、ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ/テストドライバー)であるようだ。
『Diario AS(ディアリオAS)』紙は、すでにザウバー加入が決まっている小林可夢偉のチームメートとして、デ・ラ・ロサ以外に選択肢になるのはフィジケラのみだと報じている。
チーム創設者のペーター・ザウバーは今週、2人目のドライバーと契約したことを認めていたが、他チームから移籍してくる「経験豊富なドライバー」だとしか明かさなかった。
フィジケラはすでに、フェラーリと2010年のリザーブドライバー契約を結んでいるが、他チームからレースに参戦する可能性もあると認めている。
さらに『Diario AS(ディアリオAS)』紙は、ザウバーへエンジンを供給するフェラーリからの、フィジケラと契約を結ぶようにとの圧力が「非常に大きく」なっているとも報じた。
2009年限りでフェラーリを離脱したキミ・ライコネンは今週、負傷したフェリペ・マッサの代役になったルカ・バドエルからシートを引き継いだフィジケラが、非常に苦戦していたと『Red Bulletin(レッドブリテン)』で語っていた。
「クルマは悪くなかったけど、グリップがかなり低かったんだ。まあ、運転しづらかったけど、2008年型車よりも2009年のフェラーリの方が好きだったよ。対応に大苦戦したというわけではなかった」
「でもあの5レースでフィジケラは、10年分は老けたんじゃないかな」とライコネンはジョークを交えながら話している。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌も、2004年にはザウバーに在籍していたフィジケラが、ザウバーへ復帰する可能性があると報じた。
その一方で、BMWザウバーでリザーブドライバーを務めていたクリスチャン・クリエンが、今でもドライバー候補になっているとの報道もある。
ペーター・ザウバーのものだとするTwitterのアカウントは偽物だと判明しているが、投稿されていたとおりに、ザウバーが今週中に可夢偉のチームメートを発表する可能性もあるようだ。