ティモ・グロック(ヴァージン)は、日本GPのころすでに、トヨタとともにF1キャリアを進めることはなくなると気付いていたようだ。
グロックは日本GP予選でクラッシュして負傷、終盤の2戦はリザーブドライバーだった小林可夢偉(ザウバー)が代役として出場した。
グロックは脊椎(せきつい)と足を負傷したためにブラジルGPとアブダビGPを欠場したと発表されているが、この欠場には政治的なことも絡んでいるのではないかとの憶測もあった。
また、トヨタがF1からの撤退を決断したのはシーズン終了直後だが、グロックはトヨタでのF1生活が終わることを「もっと早くから気付いていた」とF1の公式ウェブサイトに語っている。
「日本GPの直後からヴァージンとの交渉を始めたんだ」
「鈴鹿までに頭の中では、ほかのチームへ移籍する準備を整えていた」グロックはこう話ながら、日本GP直後にヴァージンのファクトリーを訪れたことを明かし、さらに続けた。
「あの時点では、トヨタが撤退するという情報は知らなかった。ただ、トヨタでの生活が終わるんだと思っていただけだよ」