ロータスのスポークスマンは、同チームがマレーシアのライセンスで2010年のF1を戦うと認めた。
先日に発表されたロータスの2010年型車は、かつてのチームロータスを意識したとみられるT127というシャシー名がつけられており、ブリティッシュ・レーシング・グリーンのカラーリングが施されていた。
新生ロータスは、ロータス・エンジニアリングと同じくノーフォークに拠点を置いており、コーリン・チャップマンが創設し、アイルトン・セナや中嶋悟氏をドライバーとして起用したチームロータスを思い起こさせる点は多い。
T127の発表会には、チャップマンの妻ヘイゼルや息子のクリーブが出席しており、F1の歴史を彩ったロータスのクルマも展示されていた。
「クリーブ・チャップマンがトニー・フェルナンデス(チーム代表)に“チームが優勝したら、ロータス・レーシングの初優勝になるのか、それともロータスの80勝目になるのか?”と聞いていた」
「トニーはロータスの80勝目だと答えていたよ」テクニカルディレクターのマイク・ガスコインはこう語っている。
しかし、ロータス・レーシングはロータスグループの一員ではなく、ロータスの親会社になっているマレーシアの自動車会社プロトンから名称の使用許可と支援を受けているのみだ。
「われわれはマレーシアのライセンスで参戦する」ロータス・レーシングのスポークスマンであるトム・ウェッブは16日(火)にこう語った。
そのため、もしロータスが2010年に優勝した場合、表彰式ではイギリス国歌であるゴッド・セーブ・ザ・クイーンではなく、マレーシア国歌であるヌガラクが流れることになる。