F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は11日(月)、フラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズの追放処分を撤回する判決に控訴することを決めたと発表した。
FIAは、ネルソン・ピケJr.に対し故意にクラッシュすることを指示したとして、元ルノーのマネジングディレクターであるブリアトーレに無期限、元エンジニアリング責任者のシモンズには5年間の追放処分を科していた。
しかしパリの大審裁判所は先週、追放処分を決定したFIA世界モータースポーツ評議会での手続きには違法性があったと判断した。
FIAは声明を発表し、今のところは追放処分が適用されるものの、マーク・ウェバー(レッドブル)などブリアトーレがマネジメントを担当しているドライバーが2010年シーズンの参戦を拒否されることはないとしている。
さらにFIAは、新会長のジャン・トッドがF1関係者に対する懲罰の「新システム」導入を進めており、これが導入されれば、「法廷での判決による問題は解決する」と加え、こう続けた。
「しかし、控訴をする意義はある」