2011年のF1では、ドライバーがコックピット内からリアウイングを調整することが可能になるが、そのルールが明確化されていないことから、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長が、シーズン開幕前のルール明確化を求めた。
来季からは、KERS(運動エネルギー回生システム)が復活し、タイヤサプライヤーがピレリに変更されるのと同時に、コース上での追い抜き促進を目的として、前を走るクルマに接近したときにのみリアウイングを調整できる「アジャスタブル・リアウイング」が導入される。
しかし、ウィリアムズのエンジニアリング責任者パトリック・ヘッドは、「アジャスタブル・リアウイング」についてはルールが明確になっていないと語っていた。
モンテゼモーロも、バレンシアで行われたフェラーリのシーズン終了イベントで「レギュレーションについては、完全に明確になった状態でシーズンを始められるよう願っている」とコメントした。
さらにモンテゼモーロは、レギュレーションの抜け穴を使用して開発されたダブルディフューザーが大問題になった2009年シーズンにふれながら、こう続けた。
「心配しているわけではないが、2009年の経験は今でも頭にくる」