フェラーリのフェルナンド・アロンソが、ブラジルGPを前にした心境を語った。
フェルナンド・アロンソ
「ラストスパートの前に、数日間リラックスできてうれしいよ! アジア戦が長かったけど、ブラジルとアブダビでの最後の2戦を前に、家に帰ってきてリラックスするのはいいことだね」
「オーストラリアGP以来、初めて選手権のトップに復帰したよ。でも、今のポイントシステムとポイント差では、順位に大きな意味はないからね。韓国でもそうだったように、たった1レースで状況が変わってしまう。でも、後ろにいるよりも前にいる方がいいのは変わらないよ!」
「目標達成が近づいていると分かっているから、少し落ち着けるけど、それで僕たちの戦い方が変わることはない。全力を尽くして、自分たちの力をすべて出さないといけない。数字のことをあまり考えず、直近のライバルの前にとどまっているだけで十分なんだ」
「シーズン後半の数字を見ていると興味深いね。この7戦で133ポイントを獲得したけど、そのうち90ポイントはこの4戦で獲得しているんだ。ホッケンハイム(ドイツGP)でシーズンが始まっていればって思うよ。それに、僕たちとしては特に戦い方を変えたわけではないんだ。ただ単に、週末全体をうまくまとめられるレースが続いただけ」
「シーズン序盤には、いろいろな理由でそれができなかったんだ。リザルトに一貫性がなかったけど、ようやく安定した成績を残せるようになった。クルマの競争力は常にいいものだった。サーキットによって上下はあったけどね。でも、この3ヶ月で大きくパフォーマンスを向上させた」
「この数年間、インテルラゴス(ブラジルGP)では、とても興奮するようなレースになることが多い。コースの特性も関係しているけど、天候がとても変わりやすいことも影響している。今回も重要な要素になるし、あらゆるシナリオに、最高な形で対処できるよう準備しておく必要がある」
「1周がかなり短いから、いつもよりもラップタイムが接近することになる。だから、ちょっとしたミスがいつも以上に響くんだ。コンマ1秒かコンマ2秒の差で、7つか8つ順位に差が出ることもあるからね。すべてを完ぺきにこなさないといけない」
「数字上は、まだ5人にチャンピオンの可能性がある。でも、バトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)は、明らかに厳しい状態だよ。ポイント差は大きくないし、この3年間の結末も見てきた。でも、彼の前には4人のドライバーがいるんだし、その全員がポイントを獲得できないとは想像しにくい」
「2005年と2006年の両方ともタイトルを決めたのがサンパウロ(ブラジルGP)だから、最高な思い出がある。歴史が3回繰り返されることは考えたくない。可能性はあるけど、僕にどうこうできることではないからね」
「ほかのレースと同じように今回も取り組んでいく。地に足をつけて自分たちのことに集中しながら、ミスをせずにライバルに勝つことを目標にして、いい仕事をするだけだよ。前にも言ったことだけど、数字はアブダビで計算する」