残りのエンジン数では厳しい状況に置かれているフェラーリ勢だが、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は心配していないと語っている。
フェラーリは、まだアロンソによるタイトル獲得をあきらめていないが、前戦イタリアGPで8基目の新品エンジンを投入した。
今シーズンのF1では、ドライバー1人が1シーズンに使用できるエンジンの数は8基に制限されている。もし9基目のエンジンを使った場合には、10グリッド降格のペナルティーを受けることになる。
多くのドライバーが、これまでに7基のエンジンを投入しているが、フェラーリ勢はすでに8基を使用している。その一方、ドライバーズ選手権でトップに立っているマーク・ウェバー(レッドブル)は、まだ6基しか使用していない。
しかし、アロンソはエンジンについて心配していないようで、次のように『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』へ語った。
「エンジンの問題を心配する必要はないよ。僕たちのエンジンは、まだまだ使えるからね」
「それに、ラップのほとんどでスロットルを踏み続けるようなコースはもうない」
シンガポールGPでアロンソは、ベルギーGPの決勝で使用したエンジンを使うとみられている。フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、シンガポールGPでのエンジンについてこう話した。
「市街地コースなので、エンジンの重要性は低くなる」
エンジンの心配はないとするフェラーリの主張には、マクラーレンのチーフエンジニアであるフィル・プリューも賛成している。
「金曜の彼らの走行に影響するだけだと思う。金曜には、使い込んだエンジンで走るだろう」
「残念だが、これによってわれわれが彼らよりも有利になることはないと思う」とプリューは22日(水)に行われた会見でコメントした。