8月30日(月)午前6時45分頃、静岡県小山町須走の東富士五湖道路で、会社経営兼F3チーム監督として活躍していた織田一彦さん(52)の乗用車と、大型トラックが正面衝突。織田さんは全身を強く打ち、間もなく死亡した。
御殿場署によると、現場は片側1車線の緩いカーブ。織田さんが対向車線にはみ出したとみられ、詳しい原因は調査中。
織田さんは、元プロレーシングドライバー。F3などで活躍した後、レースの本場イギリスで修行し、32歳で引退。現在は、山梨県で農産物などをインターネットで販売する人気店「甲斐国物語」を経営。その成功の秘訣を凝縮した『トップ0.1%の条件~ECビジネス成功者たちの「志力」』を2009年12月に出版。
また、モータースポーツ界の変革に人生を掛け、F3アチーブメントbyKCMGチーム監督と日本F3協会マーケティングプロデューサーを兼務し、モータースポーツの魅力を伝え、世界で通用する若手トップドライバーの育成に尽力していた。
織田さんは、世界で通用するプロのレーシングドライバーになるためには、レースに勝ちたいという強い闘争心、探究力、自分磨き、自己管理能力、営業力、相手を思いやる心、チームを動かすための求心力やリーダーシップなど、「人間力」を磨くことが必要だと断言しており、後進の育成に力を注いでいた。
今週末には、岡山県で開催される「2010 アチーブメント全日本F3選手権 Round 11&12 OKAYAMA」も控えており、毎年11月に開催されている、F3世界一決定戦として有名なマカオGPでの勝利も夢見ていた。
ご遺族の皆様、並びに関係者の方々には、心からお悔やみ申し上げます。
TopNews株式会社 代表取締役 今村勇介
「織田さんは、『日本のモータースポーツ界の未来のために改革をしていきたい』と真剣に語っておられました。高い志、後進の育成、モータースポーツ界の改革、夢の実現に向けて、人生を掛けて取り組んでおられ、その人間力に惹かれておりました。織田さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます」
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