ヨーロッパGPで7位に入り、いい流れでイギリスGPを迎えた小林可夢偉(ザウバー)。イギリスGPの決勝でも堅実な走りを見せた可夢偉は、自己最高記録に並ぶ6位入賞を果たし、2戦連続のポイント獲得を達成した。
イギリスGPが行われたシルバーストンは、高速コーナーが多いことから、F1ドライバーにも人気の高いコース。可夢偉も「シルバーストンは楽しみにしていたコースのひとつなんです」と語り、自身の公式ウェブサイトで次のように続ける。
「とくにターン2からターン6までの高速S字とその先のストレートの後に右コーナーまでの流れが好きなんです」
「S字はひとつ目を失敗したらふたつ目も3つ目もダメになってしまうし、ここを全部まとめてストレートでどれだけ稼ぐかという組み立てが難しくて、だから面白いんですね」
「低速コーナーだとクルマを無理矢理(やり)曲げることは結構できるんですけど、高速コーナーでは難しい。走行ラインもすごく狭いので、ここはリズムがすごく大切なんです」
初日を終え、クルマのセッティングを変えたことでいい方向へ向かったと語る可夢偉だが、予選ではチームメートのペドロ・デ・ラ・ロサに負けてしまう。だが、可夢偉はあまり気にしなかったようで、こう振り返っている。
「ただ予選では、走行ラインが思った以上に狭いクルマになったのが予想外でしたね。思ったほど路面がよくならなかったことが一番かもしれません」
「チームメートと比べても、僕が知らなかったシルバーストン特有の走り方といったちょっとした些細(ささい)なことで負けただけなので、自分の経験としてはこれでいいかなと思います」