来季のF1タイヤサプライヤーが決定していないため、各F1チームは現在のブリヂストンタイヤをもとに2011年型車の設計を進めているようだ。
ブリヂストンは今季限りでF1へのタイヤ供給を終了するが、トルコGPの週末中にピレリが来季のタイヤサプライヤーになることが発表されるとみられていた。
しかし、F1復帰をあきらめていないミシュランがモータースポーツ責任者のニック・ショロックをイスタンブールに派遣。30日(日)にチーム側と90分間の会談を行った結果、来季のタイヤサプライヤーが発表されることがないままトルコGPは終了した。
「もうしばらくかかりそうだ」メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、『Reuters(ロイター)』へこう語った。
しかし、デザイナーはこれ以上待つことはできず、主要チームは懸念を深めている。
「すでに遅れているというのに、これ以上この問題に時間を浪費できない」とフェラーリのステファノ・ドメニカリ(チーム代表)がコメントした。
ブラウンによると、チーム側は2011年に希望するタイヤの「技術詳細」を作成し、これによって来年へ向けた計画を進めているようだ。
「他に何も情報がないので、われわれのクルマは現行タイヤをもとに設計されている」とブラウンは加えた。