ローマでF1を開催するという計画に暗雲が立ち込めてきたようだ。
F1最高権威バーニー・エクレストンは10日前、ローマでのレース開催計画は「前進している」と語り、『Telegraph(テレグラフ)』紙へ「いいレースになるだろう」と話し、2013年の初開催を目指しているとコメントしていた。
しかしエクレストンは、「少し政治的な部分もある」とも加えていた。
イタリアには、モンツァでの歴史的なレースがあるために政治的な問題が出てきている。モンツァを支持しているものは、最終的にローマがモンツァの地位を奪うのではないかと懸念しているためだ。
「モンツァがなければF1ではない」
「このイベントは過去であり、現在、そして未来でもある。ローマへ移転することはない」とフェラーリのルカ・ディ・モンテゼモーロ会長は『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へ語った。
また『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙は、次のように語る統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長のコメントも掲載した。
「イタリアでの2レース開催を考えられるか? 私の答えはノーだ」
「将来的には、イタリアGPとヨーロッパGPが行われるかもしれないが、これはプロモーターからの申請やプログラムによって決まるものだ」