フォース・インディアのチーム代表ビジェイ・マリヤとF1最高権威バーニー・エクレストンが20日(木)、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)のことを一流のF1ドライバーではないと考えていることを示唆した。
F1の公式ウェブサイトに掲載された共同インタビューの中で、マリヤとエクレストンはインド出身のトップドライバーが出てくることを希望していると明かした。
インド出身の大富豪であるマリヤは現在、自身のチームでドイツ人とイタリア人をレースドライバーに起用。金曜のフリー走行に出走することもあるテストドライバーはスコットランド出身だ。
最終的にはインド人にステアリングを託すことが重要になるかと質問され、マリヤはこう答えている。
「とても重要だ。私もそうなることを希望している。私だってバカではないので、それによって広告面で巨大な可能性を得られることは認識している」
「だが現時点では、コース上で最高な戦いを繰り広げる能力を持ったインド人ドライバーがいないことが欠点だ」
インドのチェンナイ出身であるチャンドックは、2010年に新規チームであるヒスパニア・レーシングからF1デビューを果たした。また、来年にはインドGPが初開催されることになっており、20日にはチャンドックがデリーの開催予定地を訪れている。
エクレストンは、インドのように魅力ある新しい市場へ進出することに前向きであると公言しており、インドGPのプロジェクトも強力に支援している。
またエクレストンは、家族ぐるみで親交があるチャンドックのF1シート獲得も支援していた。しかし、まだインド人ドライバーがトップレベルの速さを見せられるとは考えていないようだ。
エクレストンは、インド人ドライバーがフォース・インディアで苦戦したら「非常にネガティブなことになる」と語り、こう続けた。
「そうなるとビジェイは、彼が望むものとは正反対な結果に直面するだろう。最後尾をただ走るだけのインド人ドライバーは、誰にとっても役に立たない。逆効果になるだけだ」