フェラーリのフェリペ・マッサが、スペインGPを前にした心境を語った。
フェリペ・マッサ
「中国から戻った次の週に、ここモナコで僕の29回目の誕生日を祝ったんだ。今は僕にも家族がいるから、ワイルドなパーティーはなしだけどね。妻が用意してくれたレストランで、息子や友だちと一緒に楽しい夜を過ごした」
「休みが少し長かったから、少しリラックスする時間があったし、今週にはマラネロでフェラーリのシミュレーターも使った。バルセロナでのレースになるけど、ここはF1ドライバーならみんな知っているコースだから、シミュレーターでは主にF10の感触を確かめていた。次のレースにはいろいろな改良を投入するからね」
「レギュレーションの変更でミラーの位置を変えないといけないのを除くと、ブロウン・ウイングとして知られている新しいリアウイングが最大の変更点だろうね。これはコックピットから操作することもできる」
「バイラノでジャンカルロ・フィジケラが実際に試していたけど、僕としては、カタルーニャ・サーキットのどこで、どのようにこれを使えるのか楽しみにしている」
「それ以外にも、主に空力面で今後もクルマに改良を加える予定はある。レースごとにクルマを改良し続けるプログラムのとおりに進めているよ」
「もちろん、他のチームも同じようにやってくるから、誰が最高な仕事をしたのか、今回の改良で最速のチームが変わるのか確かめるのが楽しみだよ」
「今年のように厳しい選手権になっているときには、ファクトリーで良い仕事をするとサーキットでアドバンテージを得ることができるから、みんな全力で働くだろうね」
「バルセロナはカレンダーの中で、僕たちがF10でテストしたことのある唯一のサーキット。冬の最後のテストで何日か使っていたから、金曜(7日)にフリー走行で作業を始めるための基礎のようなものはできている」
「でも、テストをした2月からクルマは進化しているし、トラックのコンディションも変わって、少し暖かくなるだろうし、ここでは風の影響が大きくなることもある。いずれにしろ、僕たちのクルマ、そして他のチームのクルマがテストからどれほど進化したのか確認するのは、きっと興味深いことになるよ」
「以前にも言ったことだけど、僕たちが改善する必要がある分野の1つが予選だよ。クルマのパフォーマンスを改善させられれば、予選の結果は向上するはずだから、今回の改良で予選でのパフォーマンスが良くなることを願っている」
「パフォーマンス以外にも、クルマを運転しやすくなるようなことは、1周アタックでクルマの性能を出し切ろうとするときに役立つこともある。これからの2戦、スペインとモナコでは、オーバーテイクがとても難しいから、予選で日曜のパフォーマンスが大きく左右されることになる」
「地球の反対側でのレースが4戦続いたけど、飛行機に乗る時間が少なくなってうれしいよ。でも、バルセロナへの僕の道のりは楽じゃないんだ。水曜(5日)にチェコのプラハへ行って、フェラーリのショールームのオープニングに参加してからスペインへ向かう。その次のモナコは大きな移動なしでいけるけどね!」