新マネジャーを得たクリスチャン・クリエンが、F1への復帰を目指している。
ジャガーや、その後継チームであるレッドブルから48戦に出場したクリエンだが、その後はホンダF1やBMWザウバーでテストドライバーを務めたものの、今季はF1で契約を獲得できず、ル・マンのプジョーチームでリザーブドライバーになっている。
クリエンのマネジメントはこれまで、父親のヨハネスが担当していたが、2010年のF1復帰を目指すクリエンは28歳のドイツ人、ルンメニゲ・スポーツ・マーケティングのロマン・ルンメニゲを新マネジャーにした。
「この経済状態のおかげですでに去年から、才能と速さではフル参戦のレースシートをまったく獲得できないことが明らかになっていた」とクリエンはシート獲得に向けた厳しい戦いを振り返る。
クリエンは、ヒスパニア・レーシングの金曜ドライバーの候補になっていたとみられるが、最終的にこのシートを獲得したのは山本左近だった。
「最後の最後で契約のチャンスを失ったことが2回あった。他のドライバーのほうが魅力的なスポンサーを得ていたからね」とクリエンは語っている。
また、ステファンGPが先日に2010年のドライバー候補だったとして発表した12人の中にはクリエンの名前もあったが、クリエンが交渉を正式に認めることはなかった。
「F1では、確定していないことは話さないものだよ。進行中の交渉の中で立場を弱めてしまうことにもなり得るからね」
「次々に出てくるうわさについて、僕がコメントを拒否していたことは、みんなに理解してもらいたい。実際には、僕たちも定期的に数チームと話し合いをしている」