ザウバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、チームが2010年型車C29をきちんと開発していくには、もっとスポンサーが必要になると語っている。
前チームオーナーであるBMWのF1撤退後もチーム存続には成功したザウバーだが、2010年シーズンの4戦が終了した段階では、まだスポンサーロゴが少ない真っ白なカラーリングになっており、信頼性もペースも不足しているのが現状だ。
チーム代表のペーター・ザウバーは、2010年シーズンを戦い抜く予算は保証されていると語っているものの、デ・ラ・ロサはチームのスポンサー面での状況について、『Blick(ブリック)』紙へこう話した。
「今はとても重要なポイントだよ」
「日を追うごとに、2010年の支援者を見つけるのが難しくなっている。でも、資金がなければ、通常の開発をするのも難しくなる」
また、クルマの何が主な問題になっているのか質問されると、デ・ラ・ロサは次のように答えている。
「エンジンのトラブルが多すぎたね。それに、クルマのリアで何かがおかしくて、とても不安定になっている」
「自分たち、そして新しいテクニカルディレクターであるジェームス・キーの能力を信じるしかない。それに、僕たちにも運が向いてくると信じていないとね」
マクラーレンで長年テストドライバーを務め、2010年にようやくレースドライバーへ復帰したデ・ラ・ロサだが、序盤戦が不調に終わったため、チーム側がすでにスポンサーを持ち込めるドライバーと交代させることを検討しているとのうわさもある。
これについてはデ・ラ・ロサ本人も、厳しいシーズンになっていることを認めている。
「ザウバーでは、僕のことを待つのが難しいことだとは分かっていた。でも2月のテストを終えた段階では、こんなに厳しくなると思っていなかったよ」