マクラーレンとメルセデス・ベンツが決別した原因は、マクラーレンが独自の市販スーパーカー開発を目指したことだったようだ。
マクラーレンは長年メルセデスのワークスF1チームになっていたが、メルセデスがブラウンGPを買収してメルセデスGPを発足させ、メルセデスが保有していた株式もマクラーレンが買い戻し始めている。
マクラーレンの前チーム代表ロン・デニスが率いるマクラーレン・オートモーティブは最近、スーパーカーMP4-12Cを発表したが、これに搭載されているのは独自開発のエンジンだ。
『El Pais(エル・パイス)』紙から、なぜマクラーレンとメルセデスはF1で違う道を進むことになったのか質問され、メルセデスのモータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグは次のように答えた。
「マクラーレンは、市販スポーツカーで独自の道を進みたがっていた」
「メルセデスでわれわれは、何年にも渡ってその分野に取り組んできた。その(マクラーレンの)道は、われわれの道とは異なっており、友好的な解決法を見いだした」
「彼らへのエンジン供給は続けるが、われわれは自分たちのチームを作った。彼らとともに残してきた成功にはとても喜んでいる。われわれ(マクラーレン・メルセデス)以上に成功を収めたのは、フェラーリだけだ」