フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが、オーストラリアGPを前にした心境を語った。
Q:バーレーンを振り返ってみていかがですか?
エイドリアン・スーティル(以下、スーティル):いい形でシーズンをスタートできたと思う。僕たちはフリー走行でかなり競争力が高くて、1回目のフリー走行ではトップになったし、予選ではトニオ(ビタントニオ・リウッツィ/チームメート)と僕が2人ともトップ12に入った。
スーティル:去年のバーレーンでは、2台ともQ2に進めなかったから、すぐにトップ12には入れたのは前向きなことだね。
スーティル:すべて順調だったんだけど、スタートでポジションを落としてしまった。でも、チームとしては1台がポイントを獲得することはできた。オーストラリアではさらに上へ行きたいね。すべてを向上させて、トップ5やトップ6に近づくチャンスはあると思う。
Q:あなたの視点から見て、バーレーンでのレースはいかがでしたか?
スーティル:僕はスタートで21番手まで落ちて、12位でフィニッシュしたわけだから、オーバーテイクはできるし、いいレースになるってことが証明されているよね。
スーティル:確かに、僕が抜いたクルマのうち、何台かは新チームだったし、彼らに比べればパフォーマンス面で僕たちは大きなアドバンテージを持っているけど、レース中盤にはクビサ(ロバート・クビサ/ルノー)や2台のザウバーと戦っていた。
スーティル:だから、新レギュレーションでも前のクルマを抜くことはできるんだ。かなり慎重になっていたのは、上位勢だけだよ。
スーティル:でも、シーズンの開幕戦では、レースで何がどうなるのかよく分からないものなんだ。テストでロングランのシミュレーションはやるけど、周りにライバルがいなければ、100%再現することはできない。開幕戦でリタイアしたくないから、こういった状況の中で注意深くなるのは自然なことだね。
スーティル:でも去年のバーレーンGPも、あまり面白くなかった。給油とピットストップの時にしか抜くチャンスはなかった。
スーティル:開幕戦だったし、ソフト側のタイヤで長い距離を走らないといけなくて、何が最善な方法なのか誰も分かっていなかったから、みんな用心深くなっていたんだと思う。
スーティル:オーストラリアでは、もう少し限界まで攻めて、もっとアグレッシブになり始めるよ。オーバーテイクも増えると思う。
Q:アルバート・パークについてはいかがですか?
スーティル:お気に入りの1つなんだ。ランオフエリアがあるストリート・サーキットなんだけど、公園の中を抜けているからとても美しいんだ。でも、低速コーナーが少なくて、高速コーナーが多いサーキットだから挑戦しがいのあるコースで、レースするには最高なサーキットだね。
スーティル:それに、いろいろな思い出もある、2007年にはこのサーキットでスパイカー(フォース・インディアの前身)からデビューしたし、その翌年にはフォース・インディアがチームとしてのデビューレースを戦い、去年は9位になった。
スーティル:今年同じポジションになれば、2ポイント獲得だよ! それを目標にしていくし、さらに上も狙っている。バーレーンの予選でのポジションにも、レースでのパフォーマンスにも満足しているから、オーストラリアを楽しみにする理由はたくさんあるよ。