『Autosport(オートスポーツ)』の報道によると、ルノーがエンジンの改良を認められたようだ。
現在のF1では、エンジンの開発が凍結されているが、各エンジンメーカー間でのパフォーマンス差が拡大しているとして問題になっていた。
エンジン開発が凍結されているものの、信頼性に問題があった場合や、コスト削減を目的としたものなど、パフォーマンス向上を狙ったものでなければ、統括団体FIA(国際自動車連盟)が認めた場合に限り、エンジンに変更を加えることが認められている。
現在のグリッド上で最強のエンジンと言われているメルセデスなどは、これを効果的に活用し、結果としてパフォーマンスを大きく向上させたとされている。
しかしルノーなどは、ルールを厳格に守った結果、パフォーマンス差が拡大したとして、パフォーマンスを向上させたメーカーを批判し、エンジン性能の均一化を求めていた。
だが『Autosport(オートスポーツ)』によると、FIAは各エンジンに大きなパフォーマンス差があることを示すのに十分な証拠がないとして、エンジン性能の均一化は却下したようだ。
その一方で、コストや信頼性の向上を目的としたいくつかの変更をルノーが認められたとのこと。
『Autosport(オートスポーツ)』は、ルノーが申請したほとんどの変更が認められたものの、燃費を向上させる変更については、純粋にパフォーマンス向上が目的になっているとして認められなかったと報じている。
ルノーのチーム代表エリック・ブーリエは、次のように『Autosport(オートスポーツ)』へ語った。
「他のメーカー同様、われわれもエンジンをより適した形でシャシーへ搭載するための許可を得ている」
「われわれが申請した変更の中で、いくつかは非常にきわどいものだったので、FIAは前向きではなかった。だが、申請した変更のほとんどが承認された」