ドイツでの報道によると、ウィリアムズがフォルクスワーゲンと提携する可能性があるようだ。
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』誌によると、すでにチーム株式20%をトト・ヴォルフに売却しているウィリアムズが、フォルクスワーゲンにも株式を売却する可能性があるとのこと。
「プライベートチームでいるよりも、自動車メーカーと手を組んだほうが強い。これは間違いない」とウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは語り、さらに続けた。
「それにもちろん、われわれにはドイツとのつながりもある。初期のころには、フォルクスワーゲンのバスでレースへ行っていたし、その中で寝たこともあったよ!」
「ドイツ車は最高だ。メルセデスとともに、ブラウンGP(現メルセデスGP)は昨年のタイトルを取り、その前年にはマクラーレンがタイトルを取っていた。そして今では自分たちのチーム(メルセデスGP)を参戦させている」
ウィリアムズは今季、独立系のエンジンメーカーであるコスワースのエンジンを使用しているが、最後に優勝したのはBMWエンジンを搭載していた2004年のことだ。
またウィリアムズは、ホンダやルノーのエンジンを搭載してタイトルを獲得したこともある。
だが、フォルクスワーゲンのモータースポーツ責任者ハンス・ヨアヒム・シュトックはこう語っている。
「現状では、F1はわれわれの話題になっていない。しかし、もし状況が変われば、検討しなければならないだろう」
フォルクスワーゲンは、統括団体FIA(国際自動車連盟)が2013年の導入を提案している、さまざまなカテゴリーで同じエンジンを使用するという「ワールドエンジン」の計画に興味を示している。
元F1ドライバーであるシュトックも、こういったルールによって「大幅に節約できる」と語った。