予期せぬ形で2009年シーズン中にF1デビューを果たしたハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)だが、今は自身のほんとうの才能を示す準備ができたと考えているようだ。
「去年のことは見てのとおりだよ。あれ以上のことはできなかった」と語るアルグエルスアリは、成績不振のために解雇されたセバスチャン・ブルデーの後任として7月にデビューしていた。
しかし、アルグエルスアリもチームメートのセバスチャン・ブエミのペースについていくことはできず、トロ・ロッソのチームオーナーであるレッドブルがアルグエルスアリの残留を発表したのはごく最近のことだった。
自身が参戦した8戦を振り返って、アルグエルスアリは『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』へこう語った。
「僕はレッドブルに雇われていたし、(ブルデーの後任になることについて)イエスともノーとも言えなかった」
「今年は、きちんとトレーニングすることができたよ。ドライバーとして身体を、1人の人間として心理面をきたえることができた。これこそ必要なことだったんだ」
また、『El Mundo(エル・ムンド)』紙は次のようなアルグエルスアリのコメントを掲載した。
「僕はもうノルマンディーの砂浜に放り出された兵士じゃない。今では、テストで1日に2レース分を走ることだってできる。実際にヘレスでそれを証明したしね」
カタルーニャ・サーキットで25日(木)の走行を開始する前、アルグエルスアリは今シーズンのサプライズになれると確信していると語った。
2010年にトロ・ロッソは、ミナルディから生まれ変わって以来、初めて自分たちの手でクルマを設計した。そのSTR5の感触についてアルグエルスアリは、「かなりポジティブ」だと話している。
「競争力も信頼性もかなり高いという印象を受けているよ」とアルグエルスアリは語ったものの、現在のトップはレッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスGPの4チームだと認めた。