ローマでのF1開催に再び懸念を示すモンツァ

2010年11月22日(月)
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イタリアGPのオーガナイザーが、ローマでのF1開催計画が進んでいることを受け、長い伝統のあるモンツァでイタリアGPを開催できなくなるおそれがあると再び懸念を表明した。

ローマ市側も、F1の最高権威バーニー・エクレストンも、ローマでのF1開催によってモンツァでのレースに影響が出ることはないと主張し続けてきた。しかし、モンツァの首脳はその言葉を信じられずにいる。

「F1の国際化が加速する中、各国とも1レースしか開催できなくなるだろう。ローマは首都なので、われわれ(モンツァ)がグランプリを永遠に失ってしまうことを心配している」とモンツァの責任者エンリコ・フェラーリは『Bloomberug(ブルームバーグ)』へ語った。

ローマ市議会は、今月の会議でF1の開催計画をどのように進めるか検討することになっている。

「ローマは、その歴史と史跡で世界に知れ渡っている。だが、ローマが単なる博物館ではないことを伝えるイベントが必要なのだ」

「近代的なイメージを示したいと思っており、F1はその手助けになるだろう」とローマのジャンニ・アレマンノ市長は話している。

だが、エクレストンによると、まだ契約は結ばれていないようだ。

「まだイベントの契約を結んでいない。彼らが契約を結べば、レースを開催することができるわけだが、どうなるのか様子を見てみようじゃないか」とエクレストンは語った。

さらにエクレストンは、ローマでのF1開催が、必ずしもモンツァに悪影響を与えるとは限らないとも加えた。

「今もスペインで2レースが開催されている。どうなるのか見てみよう。今は時期尚早だ」

しかし、モンツァのマルコ・マリアーニ市長は、懸念を抱いていると認め、こうコメントした。

「政治的な話をすれば、ローマはわれわれよりも、はるかに強力だ」

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