ローマでのF1開催、地元住民は反対

2010年12月23日(木)
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ローマでの市街地F1レースの開催地候補になっている、エウル地区の住民の大半が、F1開催に反対しているとの調査結果が出た。

イタリアでは、すでに60年前からモンツァがF1を開催しており、ローマでのF1開催については、伝統の一戦であるモンツァでの開催がなくなる可能性もあるとして、反対する意見も出ていた。また、フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、1国1開催の原則を守るべきだと最近にコメントしている。

しかし、主催者側は2012年か2013年からの初開催に向け、計画は順調に進んでいると話していた。

だが、イタリアの民主党が行った調査によると、調査に応じた2138名のうち、1750名ほどはローマでの市街地レース開催による「利点よりも、不利益になること」の方が大きいと考えていることが判明した。

この調査結果は、『Autosprint(オートスプリント)』や『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』などのイタリアメディアが報じている。

住民の80%以上がF1開催に反対しているという調査結果が出たものの、プロモーターであるマウリツィオ・フラミニは、反対の意思を表明したのは「少数」のみだと反論した。

今回の調査によって、93%の住民がレース開催で渋滞や大気汚染が悪化し、極度の騒音が発生すると考えていることも明らかになったが、フラミニは次のように主張する。

「この住民投票は、グランプリの反対派に発言力を与えることを意図して実施されたものだ」

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