超近代的なサーキットであり、最先端施設の人気が高いアブダビのヤス・マリーナ・サーキットだが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュによると、「欠点がある」ようだ。
「施設も何もかもが素晴らしいが、GP2でもF1でも分かったように、ここでは追い抜きがほぼ不可能だ」とウィットマーシュは『Guardian(ガーディアン)』へ語った。
1992年のF1チャンピオンであるナイジェル・マンセルも同様の意見を持っており、追い抜きが少なかったために、チャンピオン決定戦が退屈になったとして、『Daily Mail(デイリー・メール)』へこう話している。
「2人の主役、アロンソ(フェルナンド・アロンソ/フェラーリ)とマーク(ウェバー/レッドブル)は誰も抜けなかった。退屈なレースだったよ」
「攻めの姿勢で知られるアロンソが、前を走るクルマより速いクルマに乗っているのに、抜けなかったんだ。こんなことは理解できない」
そのため、サーキットのレイアウトを変更するべきだとウィットマーシュは語る。
「個人的には変更してもらいたい。素晴らしい施設だとは思う。だが、ストレートの終わりには、ラインが1本しかないシケインではなく。広くて難しいコーナーが必要だ」
サーキット責任者のリチャード・クレーガンは、将来的なレイアウト変更の可能性を否定せず、『Auto Hebdo(オート・エブド)』へ次のようにコメントした。
「すでにターン8出口を拡張しており、ほかにもいろいろな面で改善策を検討している」