塚本奈々美:F1アブダビGP

2010年11月15日(月)
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F1唯一のトワイライトレースは世界でもっとも美しいサーキットのひとつと言えるアラブ首長国連邦の首長国、 アブダビのヤス島ヤス・マリーナ・サーキットで行われた。

ドライバーの数だけドラマがあった今回の熾烈(しれつ)な争い、その戦いを進化し続ける才能をもつレッドブルのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウィンで見事に勝ち取り、F1史上最年少ワールドチャンピオンに輝いた。

ゴール後のチーム無線での言葉にならない若き王者の声がとても印象的で、なんだか私も体に暖かいものがあふれてくるような感動を覚えた。史上まれに見る名ドライバー4人によるチャンピオン争いにふさわしい結末だった。

バトルの行方はさることながら、私がとても気になったのはコースコンディション。

車載映像と中継映像からの情報のみながら、ヤス・マリーナ・サーキットは非常に滑りやすい路面に見えましたね。
小林可夢偉(ザウバー)選手もリアをフリフリさせながらピットアウトしていったところからもそのスリッピーな路面状況が伺える。

特にセーフティーゾーンは、どこまでも滑っていきそうな匂(にお)いがしたね。(広いのですが)
私もセパンで24時間耐久レースに参戦させて頂いた経験があるが、夕方5時~夕暮れにかけての時間帯は最も視界が悪くなる。その変化についていきながら時速300kmを越えるスピードで走るのはやはり天才しか足を踏み入れられない領域と感じた。ヤス・マリーナ・サーキット、いつか自分で確かめたい!

さて、今回の勝敗のカギとなったのはなんと言ってもベテラン、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)のスタート直後のスピン、そこにビタントニオ・リウッツィのフォースインディアが乗り上げセーフティカーが導入されたところだろう。

ここで早々とタイヤ交換に踏み切った者、順位を重視してコースに残った者でレース後半の展開が荒れましたね。
この間にタイヤを替えたニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ビタリー・ペトロフ(ルノー)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)ら一群が、チャンピオン候補者のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)の前に立ちはだかったのだ。

アロンソのもどかしさと焦りも見てるこっちに歯がゆさを与えてくれた。

2010年ワールドチャンピオンは、2位でも3位でも1ポイント上回っていればいいという戦略組ではなく、優勝を重視してただ前を見据えて挑んだ若き天才だった。

この結果に多くのファンも納得したでしょう! 2011年の開幕が楽しみ。そして来年こそは小林可夢偉選手を表彰台でみたいですね。

最後に、14年間F1を足元から支えたブリヂストン、お疲れさまでした。またいつか、F1に戻ってきてくれることを期待します。できるだけはやく…

以上、F1アブダビを観戦しての奈々美の感想と思いです。
(塚本奈々美)

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