シンガポールGP予選トップ3FIA記者会見

2010年09月26日(日)
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1位:フェルナンド・アロンソ(フェラーリ):1分45秒390
2位:セバスチャン・ベッテル(レッドブル):1分45秒457
3位:ルイス・ハミルトン(マクラーレン):1分45秒571

Q:フェルナンド、最後のタイム計測ではあなたとセバスチャン(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)がセクターごとにトップを奪い合うスリリングな予選でしたが、やりましたね。
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):そうだね、簡単な予選とはいかなかった。ごく短い時間しかドライコンディションで走れなかったし、週末の間ずっと路面の一部はぬれたままだろうと思った。だから、いくつかのコーナーではクルマに100パーセントの自信を持てないでいたんだ。Q1とQ2を通して自信を深めていって、Q3では限界までプッシュしたよ。どちらのタイヤもとてもうまく機能して、ラップタイムの面でも大きな差はなかった。クルマに乗っていたらほかのドライバーがどうなっているのかはもちろんわからないんだけど、自分のラップにはすごく満足したよ。ポールなのか、2位なのかはたまた4位なのかはわからなかったけれど、今日は目標にしていた通りクルマの力を100%引き出せた。

Q:チームメートのフェリペ・マッサのエンジンに問題がありましたね。あなた自身もエンジンのマップを切り替えました。問題は何だったのですか?
アロンソ:フェリペの問題を理解しようと努めたんだ。テレメトリーを見る限り、クルマが戻ってくるまでよくわかりそうもないからリスクを避けるために安全策をとったんだ。いくつか実験的な走りも試していたので、フェリペに問題が起きた後はスタンダードなマップに戻した。最初に切り替えたときは問題があって、Q2では間違ったマップで走っていたが、Q3に進めたのはラッキーだった。Q3では正しいマップで走れたからクルマの感触は良くなったよ。

Q:セバスチャン、Q3で最初に走ったときには問題があったようです。どこで問題が解決されたのでしょう?
セバスチャン・ベッテル(以下、ベッテル):僕たちにとっては大混乱の予選だった。昨日と今朝のフリー走行ではすごくスムーズに進んでいたのに午後の予選ではまったくリズムに乗れなくて、常にトラフィックにはまっていたのでフリー走行でやったような走りを一度もできなかった。最後の予選セッションであるQ3の最初のタイム計測ではでは前のクルマとの差を読み間違えたんだ。タイヤを冷やし過ぎたくなかったし、コーナーを4、5個越えたところでミハエル(ミハエル・シューマッハ/メルセデスGP)の背後についてしまった。だから最初のアタックは失敗だったね。2回目はいい感じで始められたけど、セクター2のターン11、12、13で軽く壁をヒットしてずいぶんタイムを失った。最終セクターで取り返したけれど足りなかったみたいだ。ポールを獲ったと思ったけど、わずかな差で2番手だった。明日に向けては、僕らにはいいクルマがあるしすごくいいポジションにつけていると思うので、いいスタートだ。天気のことはわからない。だれにもわからないんじゃないかな。楽しみだね。

Q:ピットレーンではレッドブル優勢と見られていただけに、順位が激しく入れ替わる展開に驚きましたか?
ベッテル:確かに僕らにはアドバンテージがあると思うけれど、予選が始まったら思ったよりも他のチームと差がなかった上に、僕たちはうまくまとめることができなかった。もっと速く走れたかもしれない、もしかすると、多分、きっとね。今さらどうしようもないよ。今日は最高の気分でベッドに入るわけじゃない。フェルナンドのほうが僕よりいい気分だろうね。だけど差は小さい。フェラーリは今日とてもいい仕事をしていて、フェルナンドが言うように僕たちとは違って限界まで引き出せたようだから、僕らが2番手なのもうなずける。

Q:ルイス、コンマ1秒の差で選手権争いをするマーク・ウェバー(レッドブル)より前で予選を終えましたね。
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):そうだね、それほど悪い予選じゃなかった。モンツァより少しは進化できたよ。クルマにはもう少し力があると思うけど、その違いを見極めるのは難しい。文句は言えないよ。クリーンな側のグリッドだしこれまで何度か僕たちは最高のスタートを見せてきたから、それが明日も続いて僕らの順位を押し上げてくれるように祈るよ。

Q:ここでは優勝経験がありますね。明日の決勝はどうなるのでしょう?
ハミルトン:今日、路面が乾くまでにどれほどの時間を要したかを考えると、明日はものすごくトリッキーになるのは間違いない。今日の夜か明日に雨が降れば、完全に乾くことはないだろうね。すごく時間がかかるんだ。一日中雨が降らないことを祈ろう。ウエットでも問題はないから、やるべきことをやるだけさ。

Q:フェルナンド、あなたとフェラーリに流れがきていますね。明日のレースでもこの勢いが続くのでしょうか?
アロンソ:厳しいレースになることは間違いない。だけど僕たちは最高のスタート位置にいるんだ。ドライでもウエットでもポールは視界の面で助けになるから、チャンスを生かしたい。ルイスが言ったように、もし少しでも雨が降ればコースの一部はレースの間ずっとぬれたままだろう。完走が難しいレースになるね。さっきも言ったように、ポーススタートよりいい予選結果は望めないよ。ウエットかドライかについてはそれほど気にしてない。どちらでもかまわないよ。

Q:フェルナンド、今季2回目のポールポジションです。シンガポールでポールをとる重要性について聞かせてください。
アロンソ:ポールが重要なサーキットはいくつかあるけど、ここもそのひとつだ。もし明日がウエットになればトラックでの視界がすごく悪くなるからあまり大きな意味を持たない。雨が降ればウエットになるのは間違いないから、ここにあるようなコーナーで路面がぬれていてラップごとに4、5秒を失うような状況ではポールもあまり意味がないだろう。だけど、レースをスタートするには最高のポジションだ。大事なのは日曜日の午後だからそれに備えるには土曜日をいいものにする必要があって、僕たちは今日それを成し遂げたということだ。

Q:最初のタイム計測はいかがでしたか? 最終セクターでかなりタイムを稼いだようですが。
アロンソ:セクターによって必要とされるタイヤの特性がかなり違うんだ。第2セクターはかなり厳しくて、第3セクターは少し楽になった。タイヤの挙動とタイヤの準備状態で第3セクターでのグリップレベルが変化するから、第3セクターではいいパフォーマンスができた。この週末ずっと第3セクターで僕たちは速かったしね。

Q:これをどのようにレースにつなげますか? レースに向けてどのような違いを生むのでしょうか?
アロンソ:違いはないよ。もちろん目的は表彰台に上ること。今、選手権の上位にはマークとルイスがいるから、可能ならば彼らよりも前でフィニッシュしたいね。前でのフィニッシュが無理ならば、ポイント差をあまり広げられないようにできるだけ近い順位でフィニッシュしたい。明日の仕事はまずはそれだね。他の誰かが選手権をリードするならば、そちらに集中するよ。だけど、今はルイスとマークが上位にいるんだ。

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