F1 2011年からチームオーダー禁止ルールを撤廃

チームからの指示によって順位を入れ替えるなどするチームオーダーを禁じる規則が、2011年のF1ルールから削除される。F1の統括団体FIA（国際自動車連盟）が10日（金）に明かした。

FIAの世界モータースポーツ評議会が10日にモナコで会議を行い、チームオーダーを禁じる条項の「削除」を決定した。

チームオーダーは、2003年から正式にレギュレーションで禁止されていたが、間接的な表現を使うなどして、チームオーダーが残っているのが現状だった。

しかし、2010年のドイツGPでフェラーリが、非常にあからさまな表現でドライバーへ順位の入れ替えを指示。スチュワードはこれをチームオーダーと判断し、フェラーリには10万ドル（約840万円）の罰金が科され、F1でのチームオーダー問題が大きな話題になっていた。

チームオーダー禁止の条項は削除されるものの、完全にチームオーダーが解禁になるわけではない。もし、「F1に不名誉をもたらす行為」をした場合、「詐欺的な行為や、競技の利益、もしくはモータースポーツ全体の利益」を損なうことを禁じた規則に従って対応するとのことだ。

しかし、「F1に不名誉をもたらす行為」という表現も非常にあいまいなものであるため、その適用基準などをめぐって論争が起きる可能性は大きいと言える。

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