まだ2010年のタイトル獲得をあきらめていないフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だが、現行レギュレーションによってフェラーリの進化が困難になることを懸念している。
現在のF1ではシーズン中のテストが禁止されているため、コンピューター技術を使って開発を進めなくてはならない。また、エンジンやボディーワークが細かく規定されているF1では、独創的なクルマを開発することも難しくなっている。
しかもフェラーリは今シーズン序盤、マクラーレンが導入したストレートでのトップスピードを向上させるシステム、Fダクトの開発に集中したことから、ほかの部分の開発に影響が出ていた。
「勝つことが常に目標だけど、そんなに簡単なことではない」
「テストなしに新しいものを生み出すことなんてできないんだ。独創性を発揮できる部分も少なくなっている。僕たちの技術者は、手を縛られているようなものだよ」とアロンソは語った。
それでもアロンソは、次戦ドイツGPが接近戦になると予想する。
「ドイツとハンガリーでは、ポールポジションをかけて戦いたいね」
「ドイツはとてもシンプルなコースだから、かなり接近したラップタイムになると思うよ」