今後のタイトル争いの展開について、マーク・ウェバー(レッドブル)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)の意見が分かれている。
シーズン序盤はレッドブルが圧倒的な速さを見せていたものの、トルコGPとカナダGPで2連勝を達成し、ドライバーズ選手権のトップに立ったルイス・ハミルトンは、タイトル争いが「接戦になる」と語った。
ハミルトンが語るように、これまで5人のレース優勝者が誕生し、その5人のポイント差がわずか19ポイントという接戦になっている。
「僕がF1で経験した中で、最大の挑戦だよ。F1の歴史の中でも最大かもしれないね」とハミルトンは加えた。
その一方、現在ドライバーズ選手権2位につけているウェバーは、最終的にはいつものように一騎打ちのタイトル争いになると予想。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこうコメントした。
「去年は、ジェンソン(バトン/マクラーレン)が序盤戦で何度も優勝していた。でも、それはめったにあることじゃない」
「シーズンの中ごろまで、3人か5人くらいの接戦になることのほうが多いよ」
「70%が過ぎれば、3人のみの争いになるだろうね。そして残り数戦になれば、一騎打ちになる」
「最終戦の前にチャンピオンが決定する可能性だってあるよ」
またウェバーは、カナダGPに優勝したからといって、必ずしもマクラーレンが最速ではないと語る。実際にレッドブルはトルコGP後、カナダGPが行われるジル・ビルヌーブ・サーキットは、レッドブルの2010年型車RB6に向いていないだろうと予想していた。
「バレンシア(ヨーロッパGP)でも、僕たちは強さを発揮できないかもしれない。でもカナダでは、自分たちの予想以上に競争力が高くて驚いたよ」とウェバーは述べている。