ウィリアムズ、KERSの義務化を要求

2010年06月09日(水)
ウィリアムズ、KERSの義務化を要求 thumbnail

2011年のF1にKERS(運動エネルギー回生システム)を復活するのなら、KERSの搭載を義務化するべきだ。

こう語っているのはウィリアムズのフランク・ウィリアムズ(チーム代表)。ウィリアムズは来季のKERS復活に前向きだと言われている。

ウィリアムズはハイブリッド技術企業を買収し、他チームのバッテリー式とは異なるフライホイール式のKERSを開発。このKERSを搭載したポルシェ911 GT3 Rが最近、ニュルブルクリンクの24時間レースを戦っていた。

レギュレーション上ではKERSの搭載が認められているものの、これは義務化されているものではないことから、各チームがKERSを搭載しないという紳士協定を結び、事実上はKERSが禁止されているような状態になっているのが現状だ。

そのため、統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、紳士協定を破棄するようF1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)へ強く働きかけている。

「私はKERSの使用を強く支持している」

「自動車業界は、CO2排出の削減に取り組んでおり、この理由だけをとってみても、F1がリードしていく必要がある」

「だが、これは義務化しなければならない。全チームが搭載するのか、全チームが搭載しないのかどちらかだ」と語るウィリアムズのコメントを『formule1.nl』が掲載している。

フライホイール式KERSの実用化に成功しているウィリアムズだが、来年のF1でKERSが復活しても、ウィリアムズがフライホイール式のシステムを搭載しない可能性があるようだ。

「われわれのシステムはうまく機能しており、ポルシェが長距離のレースで使用していた」

「だが、これは電気式のシステムよりも大きくなっている。今は燃料タンクが大きくなっているので、F1には搭載できない。ロンドンの2階建てバスのようになってしまうよ!」とウィリアムズは加えた。

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧