バトン、マクラーレンの燃料戦略を擁護

2010年06月09日(水)
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マクラーレンがトルコGPで燃料に関してギャンブルに出たことが、レース中にチームメート同士でクラッシュする寸前になった原因だとの意見を、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が否定した。

バトンとチームメートのルイス・ハミルトンがトルコGPで、あまりにも激しくレッドブル勢を攻めたため、レースの序盤から両ドライバーとも燃料の節約を指示されていたことが明らかになっている。

バトンのエンジニアが「致命的な」状況だと伝える場面もあったほか、ハミルトンが大きくペースを落としたことが、バトンとハミルトンがホイール・トゥー・ホイールのバトルを展開する要因にもなっていた。

レース後、ハミルトンはコミュニケーションがうまくいかなかったことを指摘し、遠まわしなチームオーダーを無視したとバトンを非難する者もいた。

その一方で、マクラーレンがもう少し多く燃料を積んでさえいれば、何も問題は起きなかったはずだとの意見もある。

これに対しバトンは8日(火)、できるだけ少ない燃料でスタートしたチームの判断は正しいものだったとトロントで語った。

「もし2.5kg余分に燃料を積んでいたら、1周あたりコンマ1秒遅くなる。レース全体では5秒になるよ。だから、できるだけギリギリの燃料で走ろうとするんだ」とバトンはコメントしている。

レース終了後にパルクフェルメに止められたハミルトンのクルマには、1リットルしか燃料が残っておらず、バトンもハミルトンより少し燃料が多かっただけだったとみられている。

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