スイスの金融サービス企業UBSがF1のパートナーになったことは、ウィリアムズのスポンサー探しにも役立っているようだ。
F1とUBSがパートナー契約を結び、シンガポールGPから新たなパートナーシップが始まることが先日、発表されていた。このニュースを、ウィリアムズのチーム会長アダム・パーは歓迎したと語る。ウィリアムズは、今シーズン末にRBS(ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド)という主要スポンサーを失う予定だ。
「これは、F1がもたらす根本的なものと、そして、政治的なことには左右されないという事実に、世界的な企業が注目すべきだというシグナルを送っている」とパーは『Reuters(ロイター)』へ語った。
パーが語っていた「政治的なこと」とは、世界的な金融危機のことである。金融危機とF1でのスキャンダルが重なったため、ルノーのスポンサーだったINGはすでにルノーチームから撤退。クレディ・スイスは2009年シーズンを前に、F1から撤退していた。
「実際に、F1は製品やサービスを販売しており、理解力のある企業はF1がもたらすチャンスを認識している」とパーは加えた。