ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、笑顔で2010年シーズン第8戦の舞台カナダへ向かうようだ。
前戦トルコGPでは勝利が転がり込んだ形になったハミルトンだが、レッドブルのマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルがクラッシュして1-2を逃したのは、ハミルトンからのプレッシャーが原因だったとも言える。
トルコGP前には、2010年シーズンの残りではレッドブルの圧勝が続くとも予想されていたものの、トルコではマクラーレンがレッドブルに迫る速さを見せていた。
そして、カナダGPが行われるモントリオールは、長いストレートが特徴になっていることから、パワーに勝るメルセデスエンジンと、ストレートでのトップスピードを向上させるFダクトを武器にするマクラーレンがレッドブルの前に出る可能性もあるとみられている。
「モントリオールへ向かうフライトでは、笑顔をおさえるのが難しいだろうね」
「今の僕たちはいい位置にいると思う。クルマは信頼性が高いし速い。それに、僕たちのクルマにピッタリなコースだからね」とハミルトンは『Speedweek(スピードウィーク)』へ語った。
また、8日(火)に行われた電話会見では、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュも、マクラーレンには大きなチャンスがあると強気になっていた。
「(カナダは)われわれが速さを発揮できるはずだ」とウィットマーシュは語り、バレンシアもマクラーレンの2010年型車MP2-25には向いているはずだとして、こう加えた。
「レッドブルは今でも長い高速コーナーで非常に強い。幸いなことに、これからの2戦ではそういったコーナーがないので、われわれが強さを発揮できると期待している」