マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは12日(土)、罰金と戒告処分というスチュワードの裁定に納得していない様子だった。
ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がカナダGPのポールを獲得すると、マクラーレンはコース脇にクルマを止めるようハミルトンに指示。統括団体FIA(国際自動車連盟)による、サンプル検査のための燃料を確実に残すためとのことだった。
しかし、予選が終わってからピットへ戻る“インラップ”には、最大時間が設定されており、スチュワードはハミルトンがこのルールに違反したのではないかとして審議を行っていた。
ハミルトンは当初、ルールに違反したという認識がなかったようで、自分でパルクフェルメへクルマを押していこうとしたことについて、次のように語っていた。
「最高だったよ。ユニークな経験だったし、絶対に忘れることはないね」
しかしスチュワードは、レースディレクターが通告という形で規定していた予選後の最大時間を、ハミルトンが超過したと判断。1万ドル(約91万円)の罰金と戒告処分を科した。
ハミルトンはその後、「僕はピットレーンからあまりは離れていなかったから、チームは問題ないと思っていた」とコメントしている。
また、ウィットマーシュは「われわれは受け入れたし、支払いを行う。前に進んでいくつもりだ」と語った。
しかしウィットマーシュは、レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングが6月11日(金)に出した通告よりも、燃料タンクに燃料を残さなければならないと既定するレギュレーションが優先されるべきだとして、次のように加えている。
「FIAのメモよりも、そちらの方を優先するべきだとわれわれは考えていた」