ベッテルとハミルトンのトラブルはホイールナットが原因か

2010年05月14日(金)
ベッテルとハミルトンのトラブルはホイールナットが原因か thumbnail

2010年に複数のチームがホイールナットやハブに採用している過激なデザインが、トラブルの一因になっている。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌がこう報じた。

今シーズン、ピット作業のスピードアップを目的にしてホイールナットやハブにこれまでとは違うデザインを採用しているチームがいるが、これがレッドブルやマクラーレンが見舞われたトラブルの一因になったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は報じている。

スペインGPでは、残り2周になったところでルイス・ハミルトン(マクラーレン)のタイヤから空気が漏れ、ハミルトンはそこでレースを終えていた。トラブルの原因についてマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは今週、「人為的な手違い」によってホイールリムが損傷したと語っていた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、メカニックがタイヤ交換用のガンを引き抜くのが早すぎたと報じ、ウィットマーシュもナットが「少し緩んでいた」と認め、次のように加えた。

「マグネシウムの部分が過熱し、最終的には破損した」

一方で、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)はスペインGPで3位になったものの、終盤にはほとんどブレーキを使わずに走行していた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ベッテルの左フロントのブレーキディスクが縦に破損していたと報じており、チーム側は振動によって破損したと考えているようだと報じられている。

ホイールナットが十分に締まっていなかったことがベッテルのトラブルの原因になったと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は推測している。

また『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、ベッテルがメルボルンで見舞われたトラブルや、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がマレーシアでリタイアすることになったトラブルも同様のことが理由になったと考えているようだ。

この記事をシェアする
関連トピックス
関連記事
前後の記事

前後の記事
F1 2010 ニュース一覧