中国GP決勝でチームメートのフェルナンド・アロンソが、ピットへ入る際にオーバーテイクしていったことをフェリペ・マッサ(フェラーリ)が不満に思っているという報道について、フェラーリが反撃した。
フェラーリのウェブサイトには、「うそへの反撃」という見出しが付けられたニュースが掲載され、マッサのコメントが「文脈を無視して解釈されている」、アロンソとの関係に「ひびが入っているように書かれている」と反論した。
19日(月)に、マッサがアロンソとの接触を避けるために、エントリーロードからはみ出し、アロンソのタイヤ交換を待たなければならなかったため、順位を落としたと記者へ語っていた。
しかしフェラーリのレポートによると、マッサとアロンソは「同じフライトでヨーロッパへ帰る」としており、ピットレーンでの一件で「ふたりの関係に関して、何も変わらない」という。
チーム代表のステファノ・ドメニカリは、出来事の後にマッサが動揺しているかもしれないと示唆していた。
「私はフェルナンドと話をしなければならない。しかし、彼はレーサーだ。そして、フェリペは、とてもよく対処したと言わなければならない」とドメニカリが語った。
「それは簡単なことではない。フェリペの考えは理解できる。しかし、今回の一件はわれわれの哲学を変えることはなかった。それはわれわれにとって、最も重要なことだ」とドメニカリは付け加えている。
イタリアのベテラン記者は、アロンソの攻撃性がマッサとの関係の分岐点であったと語っている。
「あれは予想外だった。チーム内でのリーダーシップを取り戻すための突発的な方法だった」とこの記者が『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』で書いている。