2010年F1開幕戦バーレーンGPが3月12日(金)、バーレーン・インターナショナル・サーキット(1周/6.299km、3月14日決勝49周/308.405km)で開幕し、現地時間10時(日本時間16時)から90分間、プラクティス1回目が行われた。
例年以上に波乱に満ちたオフシーズンが終わり、いよいよ2010年のF1が開幕。当初は4つの新規チームが参戦する予定だったが、USF1が参戦を断念したため、2010年から参戦する新規チームはロータス、ヴァージン、ヒスパニア・レーシングの3チームになった。
また、マクラーレンの空力処理に対してレギュレーション違反の有無を確認するよう数チームから要請があったが、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)は違反がないことを確認している。
セッション開始時の天候は晴れ、気温28℃、路面温度は35℃。セッション序盤は路面が汚れているためか、各車とも本格的な走行を始めなかった。セッション中盤に各ドライバーが走行を始めると、マクラーレンが1-2体制を築いたが、フェラーリの2台がタイムを更新してフェラーリの1-2になった。
その後、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルがトップに。そして、ヒスパニア・レーシングは残り約20分のところで初走行を行った。セッションはスーティルがトップのまま終了。スーティルのタイムは1分56秒583だった。
2位から5位までの結果は次の通り。
2位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)1分56秒766、3位ロバート・クビサ(ルノー)1分57秒041、4位フェリペ・マッサ(フェラーリ)1分57秒055、5位ジェンソン・バトン(マクラーレン)1分57秒068。
小林可夢偉(ザウバー)はチームメートであるペドロ・デ・ラ・ロサのすぐ後ろ、18位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると、各車が続々とコースイン。開始から約10分でヒスパニア・レーシングの2人とルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)を除く全員がインストレーションラップを終えた。
その後しばらくサーキットは静寂に包まれたが、開始約25分でヘイキ・コバライネン(ロータス)がコースインし、本格的な走行を開始。チームメートのヤルノ・トゥルーリもコースインし、ロータスの2台が積極的に周回を重ねていた。
開始約35分のころから他のドライバーも走行を開始したが、ヒスパニア・レーシングのガレージではメカニックがクルマの準備を進めているものの、まだ走れる状況にはなっていない。また、ディ・グラッシもまだガレージにとどまったままだ。
セッション中盤には、マクラーレンの2人がトップタイムを更新しながら、1-2体制を築いていた。そして残り約40分を切ったところでディ・グラッシがコースインした。
残り約35分のところでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がトップタイムを更新。チームメートのフェリペ・マッサも2番手につけ、フェラーリの1-2になった。
残り約25分でエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がトップに。そして、残り約20分のところでブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)がコースイン。ヒスパニア・レーシングの初走行を開始した。
残り10分を切り、ほとんどのドライバーがコースへ出てきたが、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)はまだガレージにとどまったままになっている。
結局、スーティルがトップのままセッションは終了。チャンドックがコースへ出てくることはなかった。
バーレーンGPプラクティス2回目は、このあと現地時間14時(日本時間20時)から行われる。