マクラーレンのウイング問題に抗議の動きはなし

2010年03月12日(金)
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レギュレーション違反の疑いが出ていたマクラーレンのウイングについて、F1統括団体FIA(国際自動車連盟)が違反はないと判断したが、これに抗議するチームはなさそうだ。

「レギュレーションに合致しているようなので、われわれも開発を検討する」

「エンジニアは賢い連中だ。われわれのエンジニアも違う方法でこれを実現する道を見つけてくれると信じている」とレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は語った。

マクラーレンのように、モノコック上面に設置されたエアインテークから空気を取り込み、それをドライバーがコックピットから操作するという処理は、2つの理由から他のチームによって完全にコピーされることはないとみられている。

1つ目は、2010年のモノコックが承認制になっていること。このため、大規模な変更を加えることは非常に困難になっている。

そして2つ目は、ライバルチームがまだ、巧妙なマクラーレンのシステムを完全には理解できていないとみられるためだ。

マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュも、「われわれのクルマに採用されたシステムについて、みんなまだ理解できていないと思う」としながら、抗議は出ないだろうと語った。

また、このアイデアを生んだエンジニアの名は明かされていないが、すぐに暴露されるだろうとウィットマーシュは語る。

「F1では隠し事をしていても、驚くほど早く明かされてしまう。われわれはいずれ、この人物を非常に高く評価することになる」

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