F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)がオーストラリアGPまでにディフューザーを修正するよう求めたのは、マクラーレンだけではなかったようだ。
マクラーレンは、エンジンスターター用の穴を空力的に利用しており、この穴を必要以上に大きくすることで、ディフューザーの効果を上げているとされる。
しかしFIAは、このディフューザーをオーストラリアGPまでに修正するようマクラーレンに指示し、マクラーレンもこれを受け入れたと報じられていた。
だが『El Pais(エル・パイス)』紙によると、ルノーとメルセデスGPもこれと同じ理由により、オーストラリアGPまでにディフューザーを修正しなければならないようだ。
また、FIAの技術責任者チャーリー・ホワイティングは他にも数チームに対して懸念を抱いているともうわさされている。
問題のディフューザーを採用した各チームは、レギュレーションで外部スターターを使用するのに十分な大きさの穴をディフューザーに作ることが認められているものの、スターター・プローブの最大サイズが規定されていない点を利用したとみられている。
レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイも、少なくとも2チームがこのルールの抜け穴を利用していると疑っているようだ。
「チーム名は出さないが、フェラーリはその中に含まれていない」とニューイと語った。