シート獲得には失敗したジャック・ビルヌーブだが、まだ2010年のF1復帰をあきらめていないようだ。
1997年のチャンピオンであるビルヌーブは、ステファンGPと契約する直前になっていたが、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)はステファンGPのF1参戦を認めなかった。
しかしビルヌーブはまだあきらめておらず、次のように『Rue Frontenac(リュ・フロンテナック)』へ語った。
「今まで言ってきたように、新ドライバーが速くなかった場合や、資金を持ち込むドライバーの予算に問題が起きたときのために、準備を整えておくことが僕の優先事項だよ」
またビルヌーブは、トヨタが2010年に向けて開発していたパッケージでの参戦を目指していたステファンGPが、参戦を許可されなかったとのニュースには失望したと認めている。
「でも、シーズン開幕までの時間が短いことを考えれば、特に驚くことではないよ」
「クルマの素性はいいという印象だったし、ステファノビッチ氏(ゾラン・ステファノビッチ/チーム代表)や彼のチームは真剣に取り組んでいて、エンジニアリング面での課題も理解していた」
「基礎はできていたんだけど、スケジュールがかなり厳しかった」
「今回の件でポジティブなことを挙げるとすれば、アーウィン(ゴルナー/トレーナー)とのトレーニングを強化する必要があったことだね。苦しんだけど、かつてないほど調子はいいよ」とビルヌーブは加えた。