USF1の支援者であるYouTube創設者チャド・ハーレイが、USF1とステファンGPを合併させ、開幕戦バーレーンGPのグリッドに並ぶことを目指しているようだ。
USF1は資金面での問題から、すでにチームが壊滅的な状況になっているとの報道が続いており、ドライバーであるホセ・マリア・ロペスやハーレイが、カンポスと合流する交渉を行っていると報じられていた。
ステファンGPはトヨタが2010年に向けて開発していたパッケージを獲得し、2010年からのF1参戦を目指しているが、今のところまだ参戦が認められていない。
しかし、ステファンGPはセルビア政府やF1最高権威バーニー・エクレストンからの支援を受けているとされている。
その一方で、USF1はまだテストも行っておらず、クルマの開発状況には大きな疑問が残る。
クルマがあっても参戦権がないステファンGPと、参戦権があってもクルマがないUSF1が合併することは、非常に論理的なシナリオだ。
だが、USF1のケン・アンダーソン(チーム代表)とピーター・ウィンザー(スポーティングディレクター)はアメリカ製のクルマをF1で走らせるという夢をあきらめておらず、合併を望んでいないようだ。
しかし『Auto Week(オート・ウィーク)』は、ハーレイが大部分のチーム株式を保有しており、主導権を握っているのはハーレイであるため、ハーレイが合併をすすめていくと報じている。
さらに『Auto Week(オート・ウィーク)』は、TMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)がサポートのために数名のスタッフを派遣するものの、エンジンのブランド名はトヨタにはならないとも報じた。