ビタリー・ペトロフ(ルノー)が31日(日)、ルノーからのF1デビューのために資金を持ち込んだことを認めた。
しかしペトロフは、複数のロシアの多国籍企業が数億円を提供したことで契約がまとまったとの報道は否定している。
今年にペトロフが使用するヘルメットのバイザーには、「ロシア」の文字が目立っている。
「父親が資金を提供してくれたんだ。彼とマネジャー、そして父の友人。それだけだよ、他には誰もいない」とペトロフは語っていた。
ペトロフは、自身がロシア人初のF1ドライバーになったことが、ロシア企業の興味を引くことにつながればと願っているようだ。
『BBC』はペトロフの契約について、まずは1年契約だが、2011年と2012年のオプションがついていると報じた。
「ロシアの人は、ここで何が起きたのかきちんと認識するべきだよ。僕たちは、スポンサーシップや支援なしでF1にたどり着いたんだ」
「これからは、みんながF1にいる僕たちの姿を見ることになるから、これで状況が変わればうれしい」とペトロフは加えた。
またペトロフは、F1グリッドにロシア人がいるという事実が、ロシアGPの初開催につながることも期待しているという。
「それこそ僕が目指しているものなんだ。僕はみんなに、“僕たちはロシア、大国だ。グランプリを開催するべきだ”と言ってきた」
「そしてここにたどり着いた。みんなが何かに挑戦するかもしれないね」
ルノーのチーム代表エリック・ブーリエも、ペトロフがルノーの2010年予算の7%ほどをまかなっていると認めたが、ドライバーを決定する上での最優先事項は才能だったとして、次のように語った。
「実際には、ビタリーが持ち込む金額の2倍を持ち込むことができたドライバーもいた」