2010年からF1に参戦するシーンチームUSF1が、アルゼンチン出身のドライバー、ホセ・マリア・ロペスと契約を結んだと発表した。
ロペスはフォーミュラ・ルノーのイタリア選手権でチャンピオンになった経験があり、2005年と2006年にはGP2に参戦し、1勝を記録している。また、2006年にはルノーのテストドライバーを務めていた。
USF1の公式ウェブサイトで、ロペスは次のようなコメントを残している。
「僕自身、僕の家族、そしてアルゼンチンのみんなにとって今日は、絶対に忘れられない日になった」
「人生の大半をこの日のために費やしてきたし、このチャンスをくれたピーター(ウィンザー/スポーティングディレクター)とケン(アンダーソン/チーム代表)には感謝してもしきれない」
「新F1チームだから、もちろんたくさんの困難に直面するだろうけど、レースごとに成長して、優勝やタイトルを争えるチームの基礎を築くことが目標だよ」
ウィンザーは、「“ペチト”ロペスをわれわれのデビューシーズンに起用することは、以前からわれわれの目標だった」と語り、こう続けている。
「彼が2003年にルノーV6選手権で圧倒的な強さを見せたときから彼のキャリアを追っており、F1のアメリカへの復帰に彼も加えることができ、とてもうれしく思っている」
「ロペスは成熟したプロフェッショナルであり、生まれながらのリーダーだ。3年間ともにテストをしてきたルノーでレースできなかった失望への、対処の仕方が、彼の人間性を最もよく表している」
「ふさぎこんで自分自身を哀れむ代わりに彼は、アルゼンチンへ帰国して地元のレースと席巻した。彼は3つの選手権で38勝を記録したのだよ」
「彼は大スターとなり、その結果として、F1がサッカーに次ぐ人気を誇っているアルゼンチンの国家が彼を支援することになった」
アンダーソンは、新チームであるUSF1を設立するにあたり、適切なドライバーを見つけることが課題だったとして、このように語った。
「ゼロからF1チームを作るには、多くのことが必要になる。一歩ずつ確実に進むことはできるが、適切なドライバーをシートに座らせなければ、すべてが無駄になってしまう」
「ホセ・マリア・ロペスを獲得したことでわれわれは、デビューシーズンの2010年に成功を収める基礎を固めることができた」