USF1は2010年シーズン開幕からの4戦の欠場を希望している。チーム代表のケン・アンダーソンが認めた。
最近には、『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』紙がUSF1は資金的な問題に苦しんでいると報じていたが、「われわれは消えていない」とチーム側は参戦断念を否定していた。
「何戦を欠場できるのか明確にするため、FIA(国際自動車連盟)と話し合っている」とアンダーソンは『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』紙へ明かした。
アンダーソンは、F1のさまざまな取り決めを規定しているとされるコンコルド協定では3戦の欠場が認められていると語るが、FIAはこれがルールの「違反に該当する」と最近に指摘していた。
アンダーソンはジャン・トッドFIA会長からの回答を待っているとしながら、「初めの4戦を欠場し、バルセロナ(スペインGP)からデビューできれば理想的だ」
しかし、4戦を欠場するというUSF1の願いをFIAが却下し、USF1のプロジェクトが終了に追い込まれる可能性もあるとアンダーソンは認めた。
「あらゆる可能性があると思うが、そんなこと(ペナルティー)に意味はあるのか?」
「彼らはわれわれの参戦を認めたのに、1つ目の困難に直面したからといって、なぜ追い出す必要がある? 彼らからは、そんなメッセージは受け取っていない。彼らはわれわれをつぶすのではなく、助けようとしてくれている」
またアンダーソンは、トッドから素早く回答を得ることで「資金獲得の助けになり、順調に進められる」と加え、こう続けた。
「結論が出るのに1週間か2週間かかったとしても、支援は続いている」
さらにアンダーソンは、ホセ・マリア・ロペスが今でもUSF1との2010年の契約下にあると語るものの、他チームと契約する可能性があるとのうわさを否定しなかった。
「彼もいろいろな選択肢を検討しているはずだ」とロペスはコメント。
その一方で、チームの出資者であるYouTubeの設立者チャド・ハーレイや、スポーティングディレクターのピーター・ウィンザーがチームを離れたとのうわさは否定している。