2009年シーズン同様に、2010年のF1でも8月にファクトリーが閉鎖されるが、USF1のピーター・ウィンザー(スポーティングディレクター)はこれに反対なようだ。
F1チームによって組織されているFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)が昨年に導入したこの試みは、コスト削減を目的にしたものだった。
しかし、結局は失った時間を取り戻すためにより集中的な作業をすることになり、コストが増すだけだとウィリアムズなどの数チームが批判していたのも事実だ。
ウィンザーによると、今年に行ったチーム会議の結果、2010年もファクトリー閉鎖が実施されるようだ。
「マクラーレンからの参加者が、単なる時間の無駄であり、彼らのスタッフ全員が失敗だと思っていたと発言したことには感心した。だが残念なことに、それも少数意見だった」
「私の見た限りでは、レッドブルなど大部分のチームが夏の閉鎖を強力に推進している」とウィンザーはブログに書いている。
さらにウィンザーは、アメリカを拠点にするUSF1にとっては特に、8月の閉鎖は厳しいものだと語っている。
8月に1ヶ月近い休みを取ることが多いヨーロッパとは異なり、「8月のアメリカは、1週間か2週間の休暇を取るものもいるが、通常通りに働く1ヶ月」であることが理由だという。
またウィンザーは、ヨーロッパは12月18日(金)から1月4日(月)ごろまでビジネスが停止状態になっていたのに対し、アメリカでの休日はクリスマスと元旦のみであるため、全体的には「イギリスよりはるかに勤勉」だと語っている。
「非常に短い、ヨーロッパでのF1の冬から、貴重な16日間が失われている」とウィンザーは指摘した。