ブラジルGPの主催者が、F1で最も危険とも言われるストレートの改修を決断した。
3年前にはストックカーのレース中、ピットレーン入り口の手前にある左へゆるくカーブしている実質のストレート区間で、ラファエル・スペラフィコがタイヤバリアに激突。その後、スペラフィコのクルマはコース上まで跳ね返ってしまい、ライバルのクルマと衝突し、スペラフィコは即死していた。
『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』によると、主催者側は問題となったタイヤバリアを撤去し、225メートルにわたって「ソフトウォール」を設置したとのことだ。
ソフトウォールとは、金属製バリアの後ろに発泡素材を設置することで、激突時の衝撃を吸収し、激突したクルマの衝撃を緩和するとともに、コース上へ跳ね返ることを防ぐもの。楕円形のオーバルコースなどでも、導入が進んでいるシステムだ。
サーキット・エンジニアのルイス・エルネスト・モラレスは、次のように語っている。
「これは、衝撃を吸収するバリアだ」
「ここはウォールが非常に近く、このサーキットでも危険な場所だ」