フェラーリのフェリペ・マッサが、トルコGPを前にした心境を語った。
フェリペ・マッサ
「この前のグランプリ以来、マラネロを中心に忙しく飛び回っていたよ。先週には、シミュレーターでイスタンブールへ向けた準備に取り組んだ。そして昨日はイタリアに戻ってきて、ルカ・ディ・モンテゼモーロ(フェラーリ会長)が会長を務めているテレソンのチャリティー・サッカーに出場した」
「テレソンチームでは、僕の他にフェルナンド・アロンソ(チームメート)や、ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ/リザーブドライバー)もプレーして、サッカーの元プロ選手や俳優、歌手、そしてVIPがたくさん出場していたよ。そして次のレースが行われる、僕も楽しみなトルコへ飛んできた」
「イスタンブールは、僕にとって特別なコースなんだ。ここで行われた5レースのうち、3回は僕が優勝しているからね。とてもうれしかったし、今回も同じように勝てることを期待している」
「去年、僕たちのクルマはあまり競争力が高くなかった。それでも6位でフィニッシュすることができたから、今年はもう少しいい成績を期待している。今の段階では、ライバルがかなり強力なんだけどね」
「なぜ僕がここでいつも強いのか、自分でも説明できないんだ。でもバーレーンやサンパウロのように、コース特性の何かが僕に合っているんだろうね。こういったコースは相性がいいし、走っていてとても気持ちよく感じられるんだ」
「トルコで一番面白いのはターン8だね。4つの左コーナーが1つにまとまったようになっている。首や上半身に大きな負荷がかかるんだけど、おそらくF1のコーナーでも最大の横Gがかかると思うよ」
「今年は、レースの序盤に満タンで走ることになるから、クルマの重さにも対処しないといけない。このおかげで、いつもよりかなり遅くなるんだ。でもこれは、今年どのサーキットでも経験していることだよ」
「予選ではターン8が難しくなるけど、全開で攻めていく。でもレースでは、スロットルを緩める必要があるだろうね。今シーズンはレース序盤に、予選よりも6秒から7秒遅いこともあった」
「ブリヂストンの軟らかいタイヤを使ったモナコでは、かなり競争力の高い走りができたけど、イスタンブールではまた硬いコンパウンドを使うことになる。バーレーンのときのように、F10がこのタイヤをうまく使えるようにするため、エンジニアが懸命に作業を続けてくれているから、進歩できていると思うよ」
「イスタンブールの路面は今シーズンに走ってきたサーキットの中で一番あらいから、タイヤのデグラデーションが大きくなる。それに、今週末は気温が高くなると予想されているから、僕たちもタイヤをうまく使えるはずだね」
「ポイントという面では、選手権のどのレースも同じように重要なんだけど、今週末のレースはチームとファクトリーの全員にとってとても特別なものなんだ。1950年にモナコで初レースを戦ったスクーデリアにとって、F1世界選手権での800戦目になる」
「僕にとっては、赤いレーシングスーツを着て、跳ね馬に乗り込むのは69回目になるけど、世界でもっとも有名なレーシングチームに参加して、その歴史の一部になれるなんて素晴らしいことだよ」
「これが僕の仕事だけど、フェラーリで走ることがどれほど特別なことなのか、忘れたことはない。今週末にチームとこの記念すべき記録を祝えるのはうれしいけど、F1で重要になるのは現在と未来なんだ。だから、完ぺきな週末にして、日曜(30日)の午後に最高な結果を残すことが800戦を祝う最高な方法になる」