11位でドイツGPを終え、惜しくもポイント獲得を果たせなかった小林可夢偉(ザウバー)だが、「クルマの成長は見えている」と前向きにレースを振り返った。
長年ヨーロッパでレースを戦ってきた可夢偉。自身の公式ウェブサイトに掲載したレースレポートの中で、今年F1が開催されるサーキットの中では、ドイツGPが行われたホッケンハイムが一番知っているサーキットだと語った。
「ホッケンハイムはTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)のドライバーとしてヨーロッパに来てから、フォーミュラ・ルノー、ユーロF3、GP2とこれまで戦ってきた全部のカテゴリーで走ってるんです」
「だから今年のF1のカレンダーのなかで一番知っているサーキットなんですけど、でも、日本人なのに一番走り込んでるサーキットがホッケンハイムってどうなんでしょう(苦笑)。」
予選で可夢偉は、Q1を問題なく通過。そして、Q2でもトップ10圏内を維持していたものの、終盤にタイムが伸びず、コンマ1秒以下の差でQ3進出を逃していた。
「予選は第1セッションと第2セッションの前半まではいい流れだったんですけどね。2回目のアタックに出るためコースインしたときにトラフィックにあって、かなりスローダウンをしなければいけなくて、タイヤの温度が冷えたままアタックに入るしかなかった」
「もし普通に走っていたらあとコンマ1秒は上がっていただろうから第3セッションに行けてたはず」と可夢偉は悔しさをにじませた。